ドバイで英語が通じる2つの理由
ドバイは、日本と同じように非英語圏です。しかし、日本よりは英語が通じやすく、観光する上で支障を感じる場面はほとんどありません。
そもそもドバイで英語が通じる理由には、外国人居住者の割合や国の教育方針が関係しています。それぞれ詳しくみていきましょう。
ドバイ居住者の約9割が外国人だから
引用:Visitdubai
ドバイには、インドなどのアジア諸国をはじめ、ヨーロッパやアフリカなど200カ国以上の出身者が在住しています。その割合は約9割にものぼり、公用語として英語が使用されているのです。
病院やショッピングセンターなど、街にある表記はいずれも英語が併記されています。その上、飲食店や美容院などの労働者は、ほとんどが外国人です。したがって、地元民ですら英語を使えないと、日常生活がままならない場面も少なくありません。
バイリンガル教育が推進されているから
地元民の中には、英語とアラビア語の両方を話せるバイリンガルも多くいます。その理由は、国がバイリンガル教育を推進しているからです。
とくに、若者ほど英語を使用する場面が多く、相手や話題によってアラビア語との使い分けをしていると言われています。
英語が話せない人もドバイを楽しめる5つの方法
ドバイでは、問題なく英語が通じるとわかりました。とはいえ、中には「英語が話せないと、ドバイには旅行に行けないの?」と不安に思う方もいるでしょう。
そこで、英語が話せない人でもドバイを楽しめる方法を5つ紹介します。自分に合った方法を見つける際の参考にしてみてください。
翻訳アプリを使う
旅行中の簡単な会話であれば、Google翻訳など無料の翻訳アプリが活用できます。Google翻訳の場合、スマホのマイクに向かって話せば、音声を翻訳してくれます。
また、カメラ撮影によるリアルタイム翻訳により、書かれている文字も瞬時に翻訳可能です。空港やホテルなどの表記に併記されている英語を撮影すると、あっという間に日本語訳が表示されるでしょう。
Mapアプリを使う
ドバイ旅行では、タクシーやバスなどの公共交通機関を使う方が多いでしょう。目的地を運転手に伝える際には、Mapアプリが便利です。
地図を見せれば、英語を話せない人でも簡単に目的地を伝えられます。運転手にとっても目的地周辺の目印となる建物がわかり、その場へ向かいやすい点も大きなメリットです。
ボディーランゲージを使う
ボディーランゲージとは、身振り手振りで伝える非言語コミュニケーションです。指差しをしたり、丸や三角などの形・大きさなどを手の動きで表現したりできます。
また、自分の感情を表す際にも、ボディーランゲージが有効です。有名なものとしては、次の5つが挙げられます。
動き/意味 |
肩をすくめる/よくわからない |
親指を上に向ける(サムズアップ)/いいね! |
親指を下に向ける(サムズダウン)/ダメだね |
ハイタッチ/やったね! |
手のひらを下にして左右に振る/まあまあ |
なお、日本でよく行われているボディーランゲージの中には、外国人にとってマイナスの意味となるものも少なくありません。相手に不快な思いをさせないよう、次の5つは行わないようにしましょう。
動き/日本での意味/海外での意味 |
OKサイン/いいよ、わかった/役立たず、お尻の穴 |
手招き/こっちに来て/あっちへ行って |
顔の前で手を左右に振る/違う、いらない/バカなの? |
手のひらを前に押し出す/ストップ/バカ! |
指パッチン/ラッキー!/興味ない |
先ほど紹介したように、ドバイには200か国以上の外国人が在住しています。相手の出身国がよくわからない場合は、どんなボディーランゲージが失礼にあたるか、わかりにくいでしょう。その場合も、上記のボディーランゲージを避けるのが無難です。
ツアーに参加する
引用:Visitdubai
観光スポットやアクティビティを存分に楽しみたい方には、ガイド付きのツアーへ参加しましょう。専門のガイドがつくため、言語の壁を気にする必要がありません。困ったときにはいつでもガイドに相談でき、全日程を安心して楽しめます。
日本語ガイドを利用する
引用:Workport
「行き場所や利用する施設は自由に決めたい」という方には、ドバイ在住日本人によるガイドの利用がおすすめです。LOCOTABIには、通訳や予約代行をしてくれるドバイ在住の日本人が登録されています。
登録者の中には、ドバイに住み始めてから数十年という方も珍しくありません。そのため、言葉のサポートだけでなく、ドバイの生活や文化などについてさまざまな話を聞けるでしょう。
ドバイ観光で役立つ英語・アラビア語のフレーズ
英語が話せない人でも、あいさつなどのフレーズなら簡単に覚えられます。最後に、ドバイ観光時に役立つ英語のフレーズを3つ見ていきましょう。
異文化交流をしたい方向けにアラビア語バージョンもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ハロー(hallo)/グッバイ(good bye)
こちらは、英語が話せない人でも親しみ深いフレーズなのではないでしょうか。日本語における「こんにちは」や「さようなら」にあたる、基本的なあいさつです。
サンキュー(thank you)
こちらは「ありがとう」の意味を持つ英語であり、ドバイ観光中もさまざまな場面で役立ちます。
たとえば、目的地までの道を教えてもらったとき、笑顔で「Thank you !」と伝えてみましょう。相手も教えてよかったと嬉しい気持ちになり、「You’re Welcome !(どういたしまして)」と返してくれるはずです。
ソーリー(sorry)
エクスキューズと同じ「すみません」という意味ですが、こちらは「ごめんなさい」と謝罪する際によく使う英語です。アラビア語では、「アーサフォ(asf)」となります。人にぶつかってしまったときなどにすぐ伝えられると、トラブルを回避できるでしょう。
グレート(great)
こちらは、「すばらしい!」と褒めるときに使う英語です。同じ意味の英語はたくさんありますが、その中で最も短く覚えやすいフレーズとなっています。
ドバイ旅行時に役立つ単語一覧
上記以外にも、ドバイ旅行時に役立つフレーズはたくさんあります。その中でも使用頻度が高い英単語について、アラビア語とともにシーン別で一覧表で見ていきましょう。
きちんとした文章で話せなくても、ジェスチャーを組み合わせれば単語だけでも伝わる可能性は高くなります。異文化交流を楽しみたい方は、以下に紹介する単語をぜひ活用してみてください。
空港・タクシー
日本語 | 英語 | アラビア語 |
搭乗口 | gate (ゲート) | bawaaba (バワーバ) |
枕 | pillow (ピロー) | wisadatan (ウィーサダタン) |
タクシー乗り場 | taxi stand (タクシースタンド) | mahatat altaaksi (マッハッタットタクシー) |
運賃 | fare (フェア) | ‘ujra (ウージェラ) |
降りる | get off (ゲットオフ) | anzil (エンジル) |
観光
日本語 | 英語 | アラビア語 |
チケット | tichet (チケット) | tadhkura (タッケラット) |
入口 | entrance (エントランス) | madkhal (マクハロ) |
お手洗い | bathroom (バスルーム) | dawruh almiah (ドールオーミヤーハ) |
お土産 | souvenir (スーブニーア) | hadiat tadhkaria (ハディアトッカーリア) |
写真 | picture (ピクチャー) | sura (スオーラ) |
ショッピング
日本語 | 英語 | アラビア語 |
いくら | how much (ハウマッチ) | kam althaman (カムアサマン) |
現金で | in cash (インキャッシュ) | naqdan (ナックダン) |
値引き | discount (ディスカウント) | takhfid (タッフィード) |
勘定 | bill (ビル) | mashrue qanun (マッシュローカーヌオン) |
見ているだけ | just looking (ジャストルッキング) | faqat anzur (ファカトンゾー) |
レストラン
日本語 | 英語 | アラビア語 |
予約 | reservation (リザベーション) | tahafaz (タハッファ) |
注文 | order (オーダー) | tartib (タルティーボ) |
おすすめ | recommendation (レコメンデーション) | tawsia (タワシア) |
水 | water (ウォーター) | ma’ (マーオ) |
以上です | that’s all (ザッツオール) | hadha kulu shay (ハーダクールーシャイ) |
美味しい | delicious (デリシャス) | ラディーズ |
ホテル
日本語 | 英語 | アラビア語 |
チェックイン | check in (チェックイン) | tahaqaq fi (タハッカックフィー) |
チェックアウト | check out (チェックアウト) | aldafe (エッダッフォ) |
荷物 | baggage (バッゲージ) | ‘amtiea (アンティアー) |
空き部屋 | vacancy (バカンシー) | shaghir (シャーリロ) |
エアコン | air conditioner (エアーコンディショナー) | mukayaf hawa’ (ムケイヤハワエ) |
ドバイ観光は英語が話せなくても楽しめる!
引用:Visitdubai