ドバイの法人設立を徹底解剖|メリットデメリット、費用や注意点を解説

ビルと夜景

ドバ子
わたし決めた!ドバイで法人を設立して、ビジネスを始めるの!
Mrドバイ
それはすごい!でも、どんな流れで法人設立の手続きをするか知っているの?
ドバ子
え?それはまだよく分かっていないけど……
Mrドバイ
実は、ドバイの法人設立は結構ややこしいから、手続き前に知識を付けておいたほうが良いよ!
ドバ子
そうなの!?詳しく教えてよ!
Mrドバイ
OK!ドバイの法人設立の基礎知識を解説していくね!

ドバイで法人設立する4つの手順

あわせた拳

まずは、ドバイで法人設立する手順を4ステップで解説します。

準備期間(フリーゾーン選定、住居、生活準備など)

最初に取り掛かるのは、法人設立の準備です。ドバイの法人設立には準備段階で重要な項目がいくつかあります。

 

たとえば、フリーゾーンの選定です。フリーゾーンとはドバイ国内の指定区域を指し、外国の法人設立を誘致するため多くの優遇措置が設けられています。

 

ドバイにはおよそ25のフリーゾーンがあり、大きく分けると以下の3種類です。

 

  • 港湾型
  • 空港型
  • 産業特化型

 

それぞれのフリーゾーンにはメリットとデメリットがあります。たとえば「産業特化型」の場合、指定区域が市街地にあるため利便性が良いのがメリットです。一方、特定の業種のみ営業が許可されているため、事業の幅が比較的広げにくいのがデメリットといえます。

 

そのため、事業形態に合ったフリーゾーンを選定しなければなりません。例として、事業とフリーゾーンは次のように結びついています。

 

  • ドバイ・サイエンス・パーク(Dubai Science Park)……科学業界
  • ドバイ・ホールセール・シティ(Dubai Wholesale City)……卸売取引
  • メイダン(Meydan)……ホテル、スポーツ会場、エンターテインメント施設

 

 

フリーゾーンの選定は専門知識が必要になるため、エージェントに相談しながら進めるのがおすすめです。

 

また必要に応じて、住居や生活の準備を進めます。移住は必須ではないものの、富裕層が集まるドバイで人脈が広がると、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性も少なくありません。そのため、移住を含めたプランを立てるのもおすすめです。

 

なお、ドバイにおける生活費や家賃をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせて参考にしてみてください!

 

>>ドバイの生活費は意外と安い!?低資金で始める憧れの移住生活!<<

>>ドバイの賃貸事情|間取り別の安いコンドミニアム・アパートも紹介<<

法人申請

準備が終わったら、次は法人の申請をしましょう。提出書類を用意し、所定の申請先に届け出る必要があります。

 

UAEで最初のフリーゾーンであるジェベル・アリ・フリーゾーン(JAFZA)を例とした場合の、おもな必要書類は次の通りです。

 

  • 申請書
  • 事業計画書
  • 代表者、役員のパスポートコピー
  • 親会社の登記証明(登記簿謄本/抄本)
  • 親会社の会社定款

引用:JETRO|外国企業の会社設立手続き・必要書類|独立行政法人日本貿易振興機構

 

そのほかの詳細について知りたい方は、申請先の公式ホームページをご覧ください。

 

上記はあくまでもJAFZAの例であり、フリーゾーンや業種によっては別の手続きが必要になる場合があります。円滑に申請を進めるためには、実績のある日本語対応のエージェントに依頼するのが安心といえるでしょう。

法人設立

申請が受理・承認されると、法人を設立できるようになります。承認後のおもな手続きとしては以下のとおりです。

 

  • 物件の選択(例:オフィス、ショールーム、倉庫、土地区画)
  • 詳細情報の署名・提出(例:企業概要、事業活動、賃貸物件)

 

法人設立が完了すると、ドバイの移民局から「エントリーパーミット」(入国許可証)が送られてきます。

ビザ申請

最後のステップがビザの申請です。ドバイには永住権を取得するシステムがなく、法人を設立するのであれば「居住ビザ」のなかの「法人設立ビザ」を選択します。ビザ申請や銀行口座の手続きの際は、本人がドバイで数週間程度の滞在が必要になるケースがほとんどです。

 

ビザ申請は、ビジネスに絡むトラブルが起きやすいため注意しましょう。とくに、以下のようなトラブル事例が多いようです。

 

  • ビザ発行に時間がかかり、スケジュールを組み直した
  • ビジネスライセンスが取得できておらず、再申請にお金と時間がかかった
  • ビザの発行元の会社が倒産し、ビザが剥奪された

 

 

 

法人を設立できたにもかかわらず、ビザやライセンス関連で停滞すると、思い描いていたプランが実行できない可能性があります。取引先やビジネスパートナーに迷惑をかけないためにも、余裕を持った準備を進めましょう。

 

リスク回避のため、ビザ申請は実績豊富なエージェントを通して、未然にトラブルを防ぐ対策を取るのがおすすめです。

ドバイで法人設立するメリット3選

木のブロックでメリット

ここからは、ドバイで法人設立するメリットについて解説します。

法人税、所得税がかからない

ドバイのフリーゾーンでは、法人税と所得税はいっさいかかりません。「税金が安い」と聞いてドバイに興味を持った方も多いのではないでしょうか。制度上の法人税は存在しますが、現時点で課税対象となっているのは以下の業種のみとなっています。

 

  • 外国銀行支店
  • 石油ガス
  • 石油化学会社

 

では、日本や諸外国と比べてドバイの税金はどれほど安いのでしょうか。以下の表をご覧ください。

 

法人税率所得税率
ドバイ0%0%
日本23.2%

※普通法人で所得が年800万円以上の部分

累進課税|最大45%
アメリカ・連邦法人税:21%

・州法人税:州によって異なる

累進課税

・連邦個人所得税:最大162,718ドル+37%

・州所得税:州によって異なる

イギリス一律19%

※2023年度以降は一部改正

累進課税|最大45%
フランス2022年度は25%になる見込み

※一部中小企業は15%

累進課税|最大45%

引用:財務省|法人課税に関する基本的な資料

引用:JETRO|税制|独立行政法人日本貿易振興機構

 

代表的な国と比べて、ドバイは極端に低い税率を設定していることが特徴です。

 

税金を抑えられると新たな資金の捻出ができ、事業拡大につながります。ビジネスパーソンにとってドバイはたいへん魅力のある土地といえるでしょう。

経済特区「フリーゾーン」の優遇制度がある

フリーゾーンは外国企業誘致のため、多くの優遇措置が設けられています。たとえば、以下のような措置が取られており、事業によっては多くのメリットがあるでしょう。

 

  • 100%外国資本による会社所有が可能
  • 法人税、所得税が50年間免除される(更新可能)
  • ローカル・スポンサー(サービス代理人)不要
  • 資本、利益の本国送金が自由
  • 外国人労働者の雇用制限なし
  • 保税区
  • 長期での土地リースが可能

引用:JETRO|外資に関する奨励|独立行政法人日本貿易振興機構

 

とくに外国資本100%で会社設立を認める措置は、ドバイへ進出を目指す方の追い風になります。なぜなら、ドバイ国内で自身に出資してくれる相手を用意する手間が不要だからです。

 

なお、ドバイでは「VAT(Value Added Tax)」=「付加価値税」が導入されています。VATは日本でいう消費税に近い制度で、消費者がサービスや商品を購入する際に原則5%の税金が課されます。フリーゾーンの場合は、VATの対象外となる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

世界中へアクセスが容易

実は、ドバイは世界中の国へアクセスしやすい国です。たとえば2021年の調査で、ドバイ国際空港は国際線の乗降客数で7年連続の最多を記録しています。アジアからヨーロッパ、アフリカまで多くの国と地域にアクセスしやすいため、ビジネスの移動が多い方でも安心です。

引用:ACI|世界で最も忙しい空港トップ10が明らかに

 

なお、日本からドバイに向かう場合は、以下の空港から直行便が運行しています。東京からのフライト時間は約12時間です。

 

  • 羽田空港
  • 成田国際空港
  • 関西国際空港

※情報は記事執筆時点

 

日本を含めた世界の国々にアクセスしやすい点も、ドバイに法人設立するメリットといえるでしょう。

ドバイで法人設立するデメリット3選

木のブロックでデメリット

ここからは、ドバイで法人を設立するデメリットについて解説します。

最低6ヶ月に一度はドバイに入国が必要

「法人設立ビザ」でビジネスを続ける場合、6ヶ月以上入国していないとビザが取り消されます。ビザの更新は3年ごとで、ドバイでの居住は必須ではありません。

 

そのため、日本に居住し続ける場合は定期的にドバイへ向かい、入国実績を更新する必要があります。まとまった時間を作るのが難しいという方にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。

ビザ取得に時間がかかる

ドバイへのビザの取得にはある程度の時間がかかります。取得までの時間は事業規模や業務内容によって異なり、一般的には6〜8週間ほどかかるケースが多いようです。

 

取得期間の短縮やトラブル回避のため、ビザ取得はエージェントを通して行うのがおすすめです。しかし、なかにはエージェントを通したにもかかわらず、取得まで時間がかかってしまった事例もみられます

 

 

ビザが取得できないまま時間が過ぎていくのは、心理的な負担が大きいでしょう。きちんとした実績のあるエージェントに依頼して、短期間でビザが取得できるように準備を進めるのがおすすめです。

業種ごとにライセンス取得が必要

ドバイで事業をするためには、業種ごとに決められたライセンスを取得しなければなりません。ライセンスの種類には以下のような例があります。

 

  • 一般商業ライセンス……製品の輸出入、販売、保管
  • 工業ライセンス……原料輸入、製造、完成品輸出
  • サービスライセンス……サービス業

引用:海外建設・不動産市場データベース|アラブ首長国連邦の現地法人等の形態|国土交通省

 

ドバイでは法人税や所得税がかからないかわりに、ライセンスの取得費用がかかります。さらに更新料も必要なため、事業を広げるのが難しいケースもあるようです。

 

 

取得費用や更新料を払いすぎないためにも、どのライセンスを取得するかについては、必ず信頼できる専門家に相談しながら進めるようにしましょう。

ドバイで法人設立するための3つの費用

お札と小銭

ここからは、ドバイで法人設立するための費用を3つご紹介します。おもにかかる費用としては以下の通りです。

 

  1. 初期費用
  2. 維持費用
  3. 決算費用

 

ドバイで法人設立に必要な費用の特徴は「維持費用」と「決算費用」です。たとえば先述した「ライセンスの更新料」は維持費用にあたります。日本でも免許更新を求められる事業はありますが、ドバイでは比較的高額になりやすいため注意が必要です。

 

そのほか「確定申告の外注」といった内容が決算費用に含まれます。

 

法人設立の費用については「ドバイ法人の設立費用とは|費用の項目や安く済ませる方法について解説」で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

ドバイで法人設立する前に知っておきたい注意点3選

男性と注意マーク

ここからは、ドバイで法人設立する前に知っておきたい注意点について解説します。

銀行口座開設は英語で手続きが必要

銀行口座の開設手続きは、基本的に本人が現地で行わなければならない手続きのひとつです。おもな本人手続きは以下のとおりです。

 

  • 銀行口座の解説
  • メディカルチェック
  • エレミーツID(住民ID)の取得

 

銀行の場合は現地で担当者との面談があるため、質問に英語で回答しなければなりません。

 

 

多くの日本人にとって、ビジネスに関する質問に英語で回答するのは難しいでしょう。そのため、エージェントに依頼する際は、英語のサポートが受けられるかを基準にするのもおすすめです。

ドバイはSNSがビジネスツール

ドバイではSNSをビジネスツールとして扱う側面があります。ドバイで普及しているのは「WhatsApp(ワッツアップ)」というメッセージツールです。相手の電話番号がわかっていればやりとりができるため、日本でいう「ショートメール機能」に近いといえるでしょう。

 

 

上記のように、WhatsAppはビジネスシーンでもよく利用されています。公式ホームページから無料でダウンロードできますので、ビジネスをスタートする前に設定しておきましょう。

ドバイはイスラム教の国

文化の違いも押さえておきましょう。イスラム教圏の国では、日本とは異なる習慣がいくつかあるため注意が必要です。おもな例には次のような決まりがあります。

 

  • 豚肉および豚肉由来の製品を食べない
  • アルコールを口にしない
  • 1日5回の礼拝がある
  • 右手を優先して使う
  • 肌の露出を少なくしなければならない

 

新たな土地でビジネスを興す以上、習慣や風習の理解は必須といえます。知らないうちにマナー違反にならないよう、事前にチェックしておきましょう。

ドバイの法人設立がFXや仮想通貨トレーダーに人気のヒミツ

FXのチャート

ビジネスパーソンだけでなく、ドバイはFXや仮想通貨トレーダーからも人気を集めています。なぜなら、投資で得た利益が非課税になるからです。日本の場合、FXと仮想通貨の税率は以下のようになります。

 

  • FX……20.315%※|分離課税
  • 仮想通貨……最大55%|総合課税

※復興特別所得税を含む

 

ドバイで資産運用すれば、いままで税金として支払っていた運用利益を投資に回して、さらに稼げるようになります。

 

2022年の動きをみると、Bybit(バイビット)やBinance(バイナンス)といった大手仮想通貨取引所が、ドバイの仮想通貨運営ライセンスを取得しました。ドバイが取引所や投資家から注目を集めていることがわかります。

ドバイで法人設立するなら信頼できるエージェントを探そう

スーツできめる男性

ドバ子
あなたのおかげで法人設立の流れがわかったわ!ありがとう!
Mrドバイ
それはよかった!
ドバ子
まずは準備から始めないとね!ところで、エージェントに頼むとしたらどこがおすすめなの?
Mrドバイ
おすすめは「ドバイ移住ビザ&ライセンス発行専門サービス」だよ!1,000件以上のビザ発行実績がある、ビザとライセンスの発行専門サービスなんだ!
ドバ子
実績も豊富で安心ね!
Mrドバイ
そのほかにもたくさんのメリットがあるから、まずは公式ホームページから無料見積もりを依頼してみよう!
ドバ子
さっそくやってみるわ!
Mrドバイ
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